上級英語への道

上級者をめざす初老再就職サラリーマンが出会った表現、辞書に載っていない単語、文化的背景について書いていきます

辞書・学習参考書

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辞書に載っていない secular のもうひとつの意味

前回 vitriol という単語を取り上げた際、学習者向け英英辞典LDOCEが載せている「硫酸」という語義が、ライバルといえる辞書OALDにはないことに触れたが、それで思い出したことがあるので少し書いておきたい。secular をめぐる英和辞典の記述についてである。

vitriol-throwing (シャーロック・ホームズ「青いガーネット」)

コナン・ドイルのシャーロック・ホームズ譚に親しんできたことはこれまで何度か触れたが、通勤時を利用して久しぶりに原著を少しづつ読んでいる。そこで目にとまった単語 vitriol について少し書いてみたい。

singsong とはどのような話し方なのか

このところ音楽にちなんだ言葉を取り上げているが、その流れで今回もそんな単語について少し書いてみたい。自分の英語学習ノートを見返していて目にとまった singsong である。

proposition 「性的な誘いをかける」

イーロン・マスク氏についての少し前の記事を読んでいたら、彼がX(旧ツイッター)でリクルートした女性たちに子どもを産ませ、高い知能を持つ子どもたちの「軍団」を作ろうとしている、と報じられていた。その目的は、出生率の低下によって文明が崩壊するの…

earring は「イヤリング」だけとは限らない

紙の辞書をパラパラめくっていると思わぬ発見をすることがある。AI時代になっても私が一覧性で優れる冊子版を手放せない理由のひとつだ。この週末もそんな偶然の気づきがあったので、すでにご存じの方には笑われると思いつつ、ちょっと取り上げてみたい。

to be had 「手に入る」 + 佐々木高政氏の英語参考書の思い出

(can) be had はイディオムとはいえないだろうが、「モノが入手可能である」ことを示す。初めて出会ったのは遥か昔の高校時代で、確か和文英訳の解答だった。「何かヘンな言い方だなあ、和風英語じゃないのか」と思ったのを覚えているが、その後、ネイティブ…

「匂い」と「臭い」、および waft について

前回に続いて、日本語にからんだ話を書くことにする。 ある大学のゼミ生たちが書いている英語学習のブログがある。私が知らなかった言葉や情報に接することがあり、学生さんの勉学ぶりも応援したく、時おり拝見している。 先日、そこで引用されていた英和辞…

こうなってほしい次世代の電子辞書

前回からの流れで辞書について戯言。私は電子辞書を手放せないが、以前も書いたように欠点はやはり一覧性がないことだろう。自然にイディオムに目が行ったり、目当ての言葉の前後にある別の単語に興味をひかれたり、ということはまず期待できない。

「英語の綜合的研究」復刊

ここ数年、いまの中高年世代が使った昔の人気受験参考書が何点か復刊されている。この週末に訪れた書店で、そうした往年の参考書のひとつ「英語の綜合的研究」が店頭に並んでいるのを見つけて、あっと驚いた。私も高校生の時に使っていたからだ。 英語の綜合…

anniversary は「記念日」ではない

先日、英語で雑談をする機会があり、「オウム真理教の事件から15年」と表現するのに anniversary を使ったら、その場にいた人(日本人)から不適切ではないかと言われた。日本語の「記念日」の印象から anniversary は悪いことには使えないと誤解している…

「~みたいな」「~ていうか」の like

前回、日本語でも英語でも見られる語尾上げ言葉について書いたが、紹介した記事のひとつに "Like, uptalk?" という題がついていた。この、前置詞ではない like も何となく日本語と似ているのが面白い。

悪文もまた文なり (「日本人なら必ず誤訳する英文」続き)

前回取り上げた「日本人なら必ず誤訳する英文」をめぐって、さらに雑多なことをいくつか考えたので書いておきたい。 まず、この本で面白いと思ったのは、著者自身が悪文、あるいはうまくないとしている英文が問題として取り上げられていることだ。

「日本人なら必ず誤訳する英文」

挑戦的な書名を店頭で見て思わず手に取った。この手のタイトルは売るためのものだから真に受ける必要はないし、大した内容でなければ書棚に戻して終わりだが、この本はパラパラとめくってみたところ面白そうだったので購入した。著者と編集者の勝ちである。 …

山崎貞「新々英文解釈研究」が復刻

" title="新々英文解釈研究 ">新々英文解釈研究 <復刻版>作者: 山崎 貞出版社/メーカー: 研究社発売日: 2008/12/11メディア: 単行本 懐かしい本が復刻されているのを書店で見つけた。味もそっけもない表紙と一色刷りの装本。私が高校生の時にかじった参考書…

「オバマ演説」の本や記事をめぐる雑感

「オバマ就任演説はなぜつまらなかったのか」という見出しが週刊誌の最新号に掲げられていた。私も「派手さに欠ける演説と感じた」と先日書いたが、同じような印象を持った人が結構多かったということだろうか。

「推理小説の誤訳」

推理小説の誤訳 (日経ビジネス人文庫 グリーン こ 7-1)作者: 古賀 正義出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2008/02/01メディア: 文庫 手厳しい本である。アガサ・クリスティーのさまざまな翻訳に見られる誤訳を、翻訳者の実名をあげて具体的に論じ…

充実の「アンカーコズミカ英和辞典」

アンカーコズミカ英和辞典作者: 出版社/メーカー: 学習研究社発売日: 2007/12メディア: 単行本 今年1月に出た新しい辞書である。この週末に購入したが、すばらしい内容だと思った。これまで何回か、辞書で気づいた不適切と思える訳語や説明を私は取りあげて…

「リーダーズ・プラス」は「新解さん」か?

smooth operator という表現のからみで前回触れたシャーデー Sade という歌手に関連して、研究社の「リーダーズ・プラス」について書いてみたい。この辞書、「リーダーズ英和辞典」を補うために編まれたものと理解しているが、分野によっては、ときに本編も…

「新英文読解法」 (中原道喜)

新英文読解法―本格的な読解力を確実に作者: 中原 道喜出版社/メーカー: 聖文新社発売日: 2003/04メディア: 単行本 「勉学の秋」の深まりにあわせて、今回は英語の学習書を紹介したい。怠け者の私は日々の英語学習は疎かにしているので、その埋め合わせにと、…

「英語の冠詞ドリル」

7日間完成ネイティブ感覚が自然に身につく 英語の冠詞ドリル作者: 椎名 照雄出版社/メーカー: ジャパンタイムズ発売日: 2007/06/05メディア: 単行本 いつまでたってもなかなか自信を持てるようにならないのが冠詞だ。文法書を見ると、どのような時にどう使う…

「岩波英和辞典」の思い出

先日「オックスフォード英語辞典」(OED)についてのノンフィクション The Professor and the Madman を紹介したが、関連で、OEDを参考に編纂された「岩波英和辞典」の思い出を書くことにしたい。英語学習の初期にお世話になった後に捨ててしまったのだが、後…

ネイティブのための単語の使い方ガイド

Bryson's Dictionary of Troublesome Words: A Writer's Guide to Getting It Right (English Edition) 作者:Bryson, Bill Crown Amazon 単語の正しい使い方についての、ネイティブによるネイティブのための本である。プロのライターである著者が、不適切と…

「表現のための実践ロイヤル英文法」

表現のための実践ロイヤル英文法(音声DL付) 作者:綿貫陽,マーク・ピーターセン 旺文社 Amazon 最近、書店の実用英語のコーナーに英文法関係の本が増えてきたなという印象を持っている。英会話ばかりでは出版社も新味が出せなくなったから、という意地の…